不眠症への対処方法と覚悟の持ち方①

 僕は不眠症に長いこと苦しめられてきた。鬱が先なのか不眠が先で鬱になったのか、とにかく自分の人生には常に不眠がくっついていた。

 

 不眠症と言えば、寝付きの悪いタイプ、途中で起きてしまうやつ、などいろいろあるが、僕は特に前者のタイプで、寝る前に床へついてもいろいろ考えてしまい、すんなり眠りに落ちない。ひどい時には一睡もできない。

 

 しかし岩波先生の神経症プログラムを通っているうちに不眠症が改善され、また不眠へ対する覚悟の決め方を教えてもらえた。薬も完全に断ち切ることもできた。

 

 神経症で悩んでいる人は、身体が硬い、僕もめちゃくちゃ硬いと言われた。体の硬さと悩みの度合いはリンクしていると思ってもよい。

 そして体が硬いと呼吸法もうまくいかない。岩波先生に言わせれば、その人の呼吸を見ればその人がどんな人生を送ってきたのかが、わかってしまうと言う。

 

 そこでまず、身体を柔らかくする為のストレッチと呼吸法を伝授してもらえうる。何より一番不眠に効いたのは、弱い呼吸法だった。鼻から吸って口から長く吐くという何時でもどこでも出来る簡単なものであるが、これがかなり奥が深い。

 

 この呼吸法をどれだけ家でやってくるかが課題でありかなり重要だ。熱心な人で一日何時間もやってきましたという人もいるが、「とにかく狂ったようにやれ!」と言われる。この課題はどれだけ時間をかけるかが勝負で、時間をかければかけるほど効果がある。ただし、中々時間が取れず、時間が取れたとして練習して上手くいかなければ、何か無駄な事をやっているんでは?感が半端ない。

 そういう場合、「無駄を甘受してやれ!」「ぐだぐだ考えずバカになってやれ!」と先生から激を飛ばされる、事実、先生自身も神経症にはまってた時、1日6時間呼吸法を2年間続けたらしく、その時はどうなるかもわからず、人生終わったつもりでやったみたいだ。

 はたから見たら、「かっ、かなりイカレてる!?」と思ってしまうが、もう神経症で人生狂わされて半ば終わったような人生だ、それ自体がかなりイカレた人生だと先生は言う。

 そしてイカレは実はパワーがある、イカレ、狂いを元に戻すのではなく、そのままイカレたまま、ぶっ飛んだ覚悟で呼吸法をやるしかないということだ。