自律訓練法に挫折し、ドリームアートの岩波先生の事を知る

 自律訓練法を続けて約2年、腹部温感もほとんどマスターしお腹の温かみを大分感じられるようになった。症状はまだ辛かったものの以前と比べて薬の量も減ってきて心身ともに快方に向かっていると思っていた矢先だった。

 

 その時、会社から強力に取るように勧められていた大事な資格試験の日が近づいていた。半年も前から勉強をして準備もしてきた、前まではプレッシャーにも弱い自分だったが、今度は自律訓練法があるからメンタル面でも大丈夫という自負があった。

 しかし、試験日が近づくにつれてなぜか心の底から不安と焦りの暗雲がモクモクと膨らんできた。

 そしてだんだんと寝つきが悪くなってきた。

 

 自律訓練法をやっているはずなのに不安が消えず落ち着きが得られない、焦りが焦りを呼び、不安が更に大きくなっていく「何でなんだ!?」といくら考えても原因がわからない、ただ症状がだんだん悪くなっていく。「どうしよう、どうしよう!」と慌てふためているうちに試験二日前の夜、とうとう全く眠れなくなってしまった。

 「大事な試験なんだ、体調を万全に調えてのぞまなければならない、もし落としたら上司やみんなに何を言われるかわからない・・」いろんな考えが頭をぐるぐる回っていた。夜も眠れないどころか、昼間も眠れなくなってしまった。

 前日の勉強をそっちのけで寝ることに集中し始めたのだが一向に目が冴えわたって眠れない。

 薬を大量に飲んでしまおうかと考えたが、「今までの減薬の苦労はどうするだ」というこの土壇場で変に少量に抑えてしまった。

 そして、自律訓練法でひたすら自分に暗示をかけた。

 

 結局、二日間、一睡も出来ずに試験にのぞんだ、身体はだるく頭は回らない、目はシバシバする、緊張性の頭痛と顔面の硬直がより一層ひどさを増し、試験問題を読んでも理解できず、まして回答もまともにできる状態ではなかった。

 最悪の日だった。試験はズダボロだった。そして2年間取り組んできた自律訓練法が全く効力が無かったことと、ダブルショックだった。

 悪夢はこれで終わらずに、試験から解放されたことでぐっすり眠れるようになると思いきやその後もほとんど眠れなくなってしまったのだ。

 

「もうさすがに身体がもたない・・・」

そう思い薬を簡単に出してくれる精神科に駆け込んだ。そして睡眠薬精神安定剤の世話にまたなってしまった。薬漬けの日々がまた始まった。

 試験というプレッシャーにいとも簡単に良好な状態を壊された・・・

自律訓練法への無力感、そして通院していた診療内科への期待感も無くなり、ついに次回予約をキャンセルして今まで世話になったI先生の元を申し訳ないと思いつつも、逃げ出してしまった。

 

 一体何でこんな事になってしまうのか、ネットでいろいろ検索した。

その中で、首の頸椎が歪んでいると周囲の神経を圧迫して脳に悪影響を及ぼすという記事を発見し、頸椎のゆがみを直すためにカイロプラクティックや整体にも通ったりもした。

 脳科学の側面から前頭葉が劣っているといろんな悪い症状がでるとの情報もあり、前頭葉を鍛えるために音読法や写経をしたりもした。

 どれも自分には向いていないのか一向に良くなる気配はなかった。

 

 やはり深い深い心理的なものが原因なのかと思い、神経症、潜在意識や変性意識関係のキーワードで検索していたら「岩波先生」という名前が沢山ヒットした。

 

 ドリームアート研究所の岩波英知先生だ。とにかくネットユーザーの反響が大きくあまりに高評価の為、最初は半信半疑だった。

 とにかく藁をもすがる思いでそれらの情報を確かめた。ドリームアートのホームページ見た時には、直感で異様な凄みを感じた。

 

 ネットユーザーの「すごい!すごい!神経症が治った!」というただの感嘆だけでなく、「覚悟」、「イカレ、狂い」、「トランス呼吸」、「とてつもなく深い変性意識」、「ルーツ分析」これらのキーワードをもとに神経症のメカニズムや解決策がわかりやすく書かれており、そこにある情報はどれもが目新しく、かつ斬新で強烈に惹きつけられた。

 

 

次回に続く